日本のクラフトビールの先駆け的存在として知られている、サンクトガーレン。神奈川県厚木市にあるブルワリーです。日本で販売されている一般的なラガービールとは違う、エールビールを造ってているブルワリーで、一般的には、日本の地ビールはエチゴビールが第一号といわれていますが、サンクトガーレンの社長はそれよりも前に地ビールを造っており、実質的にはサンクトガーレンが日本最初のクラフトビールを造ったともいわれれいます。
今回は、そんなブルワリーからバレンタインデーが近づくと販売される、2種類のビールを紹介したいと思います。まずはこちらのスイートバニラスタウト。

値段は忘れましたが、600円~800円でした。原材料は麦芽とホップとバニラ。アルコール分は6.5%と少し高めです。

栓を抜くと、バニラのいい香りがします。一口飲んでみると、バニラの香りと甘さがしっかりと感じられ、ビールとは思えない味わいを楽しめます。黒ビール特有の麦芽をローストした香りがチョコのような風味を出し、バニラとマッチして、美味しく感じます。香りがいいので贅沢な感じがするビールです。

ラベルには「スイーツビール」と書かれていますが、その通りです。個人的にはつまみは要らず、デザート感覚で単品で楽しむのがいいと思いました。ゆっくり味わって飲みたいビールです。アルコールも高過ぎず、飲み応えのあるちょうどいい具合で、美味しいビールでした。

お次はインペリアルチョコレートスタウト。値段を忘れましたが、こちらも600円~800円でした。原材料は麦芽とホップのみ。アルコール分は9%と高めです。

グラスに注ぐと真っ黒ですが、なんでも通常の黒ビールの約3倍もの原料を使っているそうです。

ロースト香もたまりません。

味の方は甘くはないです。チョコビールといわれていますが、チョコレートを使っている訳ではなく、麦芽を焙煎することでビターな味わいやローストされた麦芽の香り、そしてチョコのような香りを出しています。

個人的には、アルコールが高さが気になりました。ストロングビールにあるアルコール臭さというか、アルコールの味というのか、そういったものがあったので、少しきつく感じました。
ビール単体で味わうにはきつく感じられ、もっとどっしりとしたもの、例えばブルーチーズなんかと合わせてみるのもいいのかもしれません。
ラベルには2年間の熟成が可能なヴィンテージビールと書かれているので、熟成させたのも飲んでみたいと思います。

バニラもインペリアルチョコレートスタウトも両方とも、個性的なビールでした。他のブルワリーでは造れない独特のビールで、それなりのお金を払って飲むだけの価値が十分あるビールでした。
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