初夏なの魚、鮎。
6月1日に鮎漁が解禁されると同時に、鮎がスーパーで売られ始めます。
トレイから出した途端にスイカのような香りが。
生の香りを嗅いだのは初めてですが、確かにスイカのような匂いがします。

鮎は、はらわたを出す必要がないので調理が簡単です。
ウロコを包丁でささっと取り、洗って水分を拭き取り、塩を振って焼くだけです。
買ったのは和歌山県産の養殖魚です。200円ちょっとでした。
養殖の方が天然のものよりも脂が乗っていて、臭みが少ないそうです。

トースターで焼いたら、夜遅いというのに、予想以上に煙が出てしまいました。
養殖の鮎は天然のものよりも脂が2倍、3倍あるらしく、焼く時に脂が沢山出るので注意が必要みたいです。

煙が酷かったので、炊飯器に入れてお米と一緒に炊きました。
鮎のスイカの匂いがお米に付いてしまうか心配でしたが、炊き上がりは魚の焦げた香ばしい匂いになっていました。
食べてみると、臭みもなく美味しいです。
ふっくらと柔らかく、ワタを少しつまんで苦みを楽しみます。

半額だった生しらすと一緒に。
生食用と書かれていたのでそのまま食べますが、水洗いした方がいいようです。
翌日、別のスーパーに行ったら、生しらすは水洗いしてくださいと書かれていました。

知り合いのお魚屋さんに聞いたら、生で食べるものは水道水で洗った方がいいと教えてくれました。水で洗わないと怖くて食べられないとも言っていました。
腸炎ビブリオという食中毒の原因となる細菌が海水にはいるのですが、それが水道水で洗うと死ぬらしいのです。
スーパーでパックに詰められているのは一度洗っているものが多いようですが、刺身以外は生食用でも洗った方がいいみたいです。
ちなみに、
「昔テレビで釣った魚をその場で捌き、海水で洗って食べるのがあったけど、あんなもん(食中毒になるのが)怖くてできないよ」
とも言っていました。

鮎の話に戻りますが、夏至の頃に旬を迎える鮎は、スイカやきゅうりの匂いがすることから「香魚」といわれています。1年で死んでしまうため「年魚」ともいわれています。
養殖は愛知県が養殖量が一番多く、2位が和歌山県、3位が岐阜県です。
天然の鮎は川によって味が違うといわれています。
食べ方は、塩焼きや天ぷら、炊き込みご飯が一般的で、甘露煮や味噌焼き、雑炊にみそ汁なんて食べ方もあります。
調べるまで知らなかったのですが、蓼酢(たです)を添えたり背越し(背骨ごと輪切りにしてポン酢などで食べるもの)にするといった食べ方もあるそうです。
鮎の塩辛の「うるか」なんてものもあります。
古くから日本で食べられてきただけに、色々な食べ方があるようです。
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