前回紹介した新潟の地酒・鶴齢。
美味しかったのでリピートしました。
鶴齢 純米吟醸 1,500円(税抜)。

首掛けにこんなものがついてきたので、QRコードを読み取ってみますと、『酒のくににいがた』というホームページに行きます。
新潟の酒蔵が紹介されている酒蔵ストーリーというものがあり、有名な酒蔵が紹介されています。
このサイトでも紹介した久保田や北雪、妙高山を造る酒蔵をはじめ、新潟の有名酒蔵がたくさん載っています。

鶴齢を造っている青木酒造を見てみますと、雪の多い新潟で雪の恩恵を酒造りに活用しようとした取り組みが見られました。
その一つが、雪室(ゆきむろ)です。

雪を使った天然の貯蔵庫ですが、酒蔵で大きな建物に雪を積めてそこに仕込んだお酒を貯蔵しています。酒の国にいがたの蔵元ストーリーで見れます。
酒の国にいがた – 新潟県酒造組合ポータルサイト (niigata-sake.or.jp)
さて、お味の方は、キレと旨みのある、飲みやすくバランの取れたお酒です。

新潟のお酒は淡麗辛口が多いそうなのですが、青木酒造では酒米本来の旨みを残した淡麗旨口の酒造りを目指しているそうです。

ホームページを見て知りましたが、鶴齢という名は、江戸時代の酒蔵の先祖に当たる鈴木牧之という人物が命名したのだそうです。
鈴木牧之は明和7年(1770年)塩沢に生まれた商人・随筆家で、雪深い魚沼の暮らしを全国に伝えるために記した『北越雪譜』を出版したことでも知られています。
この『北越雪譜』は出版後、江戸でベストセラーになったと言われています。

読んでみましたが、雪崩や吹雪などの雪の怖さが書かれていて、雪国で生活することがいかに大変か知ることができました。
それと同時に、雪国だからこその恩恵を受ける話も書かれていて、雪と上手に付き合って生きていこうとする江戸時代の魚沼の人々の暮らしが描かれていました。
雪が崩れて冬眠している熊の寝床に落ちてしまい、その穴倉で熊に助けてもらい数日過ごした人の話や、全身毛むくじゃらの大男(UMAとでもいうのでしょうか)に荷物を運んでもらった話なども書かれています。

別のサイトの本のレビューで紹介しているので、興味のある方は見てみてください。
【本のレビュー 江戸時代】『北越雪譜』鈴木牧之 | 見知らぬ暮らしの一齣を (tabitsuzuri.com)

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