入手困難なお酒のとしても知られている鍋島。
今回は買う機会があったので、飲んでみました。
鍋島 純米吟醸 山田錦
税抜2,980円くらいだったかと。定価だと1,750円くらいらしいです。
光の加減で写真映りが悪いですが、これが綺麗な色の瓶なのです。

なんでもコロナの影響らしく、本来であれば飲食店に流れるはずのお酒がスーパーに流れているようで。
今回は買う機会に恵まれました。
とはいえ、入手困難、生産量が少ないと言っても、それなりに生産され出回っているのではと思ってしまいます。
オレンジと緑のラベルのものも売っていましたが、せっかくなので値段の高いパープルラベルを。

いくら有名とはいえ、なかなか3千円近くもする日本酒を普段飲みで買おうとは思えません。
ですが今回はせっかくの機会なので、試してみることにしました。
定価で買ったとしたら、どれだけ美味しいのか気になります。
2千円で同じ価格帯の日本酒とどれくらい味の違いがあるのか、気になるところです。
それと、個人的に発泡性の日本酒が好きなので、ついつい買ってしまいました。

蓋を覆っているアルミを剥すと、ポンと自然に栓が抜けました。

お刺身といただきます。

お猪口に注ぐと、吟醸香のいい香りがします。

フルーティな香りと酸の効いた、文句なしの旨さです。
お世辞抜きに美味しいです。
翌日、お魚屋さんの知り合いからもたった鮪で

一晩置いたら、更に美味しくなりました。
アルコールが更に控えめになり、角の取れた丸みのある味わいになりました。
これが定価で買えるのなら…と思ってしまう美味しさでした。
造っている酒蔵は、佐賀県の有明海に面した鹿島市浜町にある富久千代酒造という所。
1998年創業の新しい酒蔵ですが、僅か数年後に世界的なコンクールで最優秀賞を獲得し、以後「鍋島」は人気・入手困難の酒として知られるようになりました。

佐賀県というイメージと創業が浅いことから、日本酒がマイナーな地域なのかと思いきや、佐賀は九州の酒どころでした。
九州と言えば焼酎の製造が盛んですが、佐賀県では昔から日本酒造りが盛んでした。
東一という酒蔵や天吹が有名らしく、江戸時代創業の酒蔵も珍しくないようです。
成人一人当たりの日本酒の消費量が九州トップで、日本酒の需要が多い県なのです。また、県内で造られたお酒がシェアの8割を超えるなど、地酒志向が強いのも特徴のようです。
佐賀のお酒の特徴としては、淡麗甘口・濃厚甘口のものが多いらしく、甘口酒が好まれているようです。
日本酒好きの人にとっては佐賀県は魅力のある県なのですね。
鍋島パープル山田錦、文句なしの美味しいお酒でした。

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