2022年3月に滋賀県の大津にある三井寺に参拝し、近くにあるお土産屋で小魚の佃煮とえび豆を買いました。
売店の方に話を聞いたところ、この二品が琵琶湖らしい魚で、お土産にお勧めだと教えてもらいました。


佃煮は、小鮎とうろりとわかさぎです。

うろりとは、ヨシノボリの一種の稚魚で「ごり」とも言われ、毎年夏に漁が行われ、佃煮や釜揚げで地元の人に食されている魚です。
ビワヨシノボリともいい、琵琶湖だけに生息する固有種です。

近年では外来種に食べられてしまって稚魚が穫れなくなっており、この先食べられなくなるかもしれないとのことでした。

以前長浜の旅館に泊まった時に宿のご主人から、琵琶湖の鮎は大きくならないと聞きました。
三谷旅館の記事はこちら↓
【夏の青春18きっぷ】滋賀県長浜商店街を歩き三谷旅館に宿泊した4泊5日の一人旅 | 綴る旅 (tsuzuritabi.com)

また最近ではわかさぎが穫れるようなったとも言っていました。

そんな訳で小鮎やわかさぎも琵琶湖らしい食べものかと思います。


えび豆も昔から琵琶湖周辺で食べられてきたのもで、酒のアテにしたりご飯の上に乗せたりして食べるものです。
琵琶湖で獲れるスジエビを大豆と一緒に甘辛く煮た滋賀県の郷土料理で、カルシウムとタンパクが豊富な料理です。

えび豆は安価な食材でつくることができ保存も効くため、日常食としても食べられ、また、腰が曲がるまでまめに暮らせますように、と長寿の願いを込めてハレの日にも食されてきた郷土料理なのだそうです。
以前、南禅寺の湯豆腐で書きましたが、近江では大豆作りも盛んでした。また都に送るお米の栽培も盛んで、京都の食を支えた歴史があります。
南禅寺の湯豆腐の記事はこちら↓
「やわやわ」で「ぷるんぷるん」と評判だった京の湯豆腐 | 四季を気ままに (shikikimama.com)
旅をしたおかげで滋賀の食を知るようになりましたが、なかなか興味深いものです。

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