草津名物うばがもち。
大阪に向かう途中、途中下車して買ってみました。
なんでも約400年の歴史がある有名な和菓子で、松尾芭蕉や与謝蕪村と多くの著名人が口にし、作品や文学の題材になったお餅(Wikipediaによる)のようです。
本店は草津駅から徒歩10分ほど離れた場所にありますが、草津駅改札を出たところのコンコースに売っているので手軽に買えます。

途中下車しても京都に向かう電車は10分に1本、大阪への電車は20分に1本あるので、それほど困りません。

6個入で300円とお手頃価格です。

うばがもちやのHPによると、餅は化学肥料、農薬を使用しない農法で栽培した「滋賀羽二重餅米」を使っているとのことです。
滋賀羽二重糯は、和菓子に使われるもち米の中でも最高級の品種なのだそうです。

あんころ餅の上に乗っている白いのは、山芋の練り切りです。

大きさは親指の一回り大きいくらいです。


うばがもちの始まりは、織田信長に滅ぼされた佐々木義賢(六角義賢)の曾孫を預かった乳母が、曾孫を養育するために草津宿で茶屋を営み、そこでお餅を出したのが始まりと説明されています。
乳母=姥が作る餅はいつからか誰がいうことなく「姥(乳母)が餅」と呼ばれるようになったのだそうです。

うばがもちを口にしたのは徳川家康、松尾芭蕉、与謝蕪村、近松門左衛門、歌川広重、葛飾北斎。
浄瑠璃や浮世絵、東海道名所図会に登場し、その評判はたちまち全国に広がったと、書かれています。
1パック(6粒)をお湯に入れて溶かしてお汁粉にして食べるのもおすすめのようです。
味はシンプルなあんころ餅ですが、草津宿や滋賀県の歴史を知ればまた美味しさも増すのでしょう。
草津名物うばがもちでした。
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