今回ご紹介するのは、久保田の水ようかん。
福井県の和菓子です。

水ようかんというと夏の風物詩だと思っていましたが、こちらは冬季限定商品です。
久保田製菓のホームページを見てみると、まだ冷蔵庫がなかった昔は、水ようかんは気温の低い冬にしか作れなかったそうです。水ようかんは練羊羹と比べて糖度が低いため、保存が効かなかったのだそうです。
冷蔵や物流が以前よりも発展している現在では一年通して水ようかんを食べられますが、昔の食文化を守っていくために、久保田製菓では今も水羊かんを冬季限定にしているようです。

原材料は砂糖、こし餡、黒砂糖、寒天、食塩。黒糖は沖縄・波照間産のものを使い、まろやかな甘さが特徴とのことです。防腐剤や甘味料などの添加物も一切使われていません。
左上の金色の四角いのは特殊な容器に脱酸素剤。特殊な容器に脱酸素剤を入れて真空状態にすることで、従来の2倍の日持ちがするようになっているようです。普通は賞味期限は冷蔵で6日間ですが、これは2週間日持ちするタイプとなっています。
この箱も昔ながらの形のようで、福井では紙製の箱に直接水羊かんを流し入れる箱流しタイプが昔から親しまれているのだとか。

さて味の方は、喉ごしのいい水ようかんです。
甘さはしっかりしています。

黒糖の上品な甘さがあり、コクとちょっとした苦みがあり、普通の水ようかんとは一味違った味わいが楽しめます。
冬に温かい部屋の中で食べる水ようかんも、またいいものです。美味しい水ようかんでした。

コメント