2023年の1月1日、よりによって新年早々コロナを発症してしまいました。
幸い重症化せず数日で回復し、1月6日時点では後遺症もなくほぼ回復しましたが、実際に罹患してコロナの辛さを体感しました。
今回はコロナに罹った経緯や回復するまでの期間、発症した症状、療養中に辛かったこと、気持ちが紛れたこと、回復を早めた理由、日頃から注意していてよかったこと、逆に不注意だったこと、改めて認識した健康の大切さなどを、自身の備忘録と自戒の念を込めて簡単にご紹介したいと思います。
気になるところを目次からご覧いただければと思います。後遺症についても後日追加しました。
感染してから回復するまでの簡単な状況
コロナに感染してから回復するまでを時系列で簡単にまとめると、次のようになります。
12月29日か30日 職場で感染、無症状 ↓ 1月1日 朝に発症。喉の痛み、肩の怠さが気になる程度で発熱なし ↓ 1月2日 回復せず。喉の痛み、怠さ、頭痛が少し酷くなる。発熱なし 夕方~23時頃まで寝たら回復 この時点まで完全に風邪の引き始めだと思っていました… ↓ 1月3日 症状悪化 深夜(0時過ぎ)に体調が良かったが念のため抗原検査すると陽性 検温すると37.6° 東京都陽性者登録センターに登録。医師による認定待ちとなる 9:25に検温38.8°、症状が悪化する 喉の痛み、頭痛、怠さ、悪寒、集中力・やる気の低下が酷くなる 12:00過ぎに東京都陽性者登録センターから陽性と認定 自治体の保健所に登録し、うちさぽ(食糧支援)を依頼 19:30に検温37.3°、症状は沈静化 熱はあるが昼に比べると大分ましな状況 ↓ 1月4日 症状軽減 喉の痛みとたまに頭痛と悪寒がある程度に回復 3:00に検温37.3°、11:30検温36.8°、22:30検温36.7°とほぼ回復 ↓ 1月5日 快復 8:30検温35.9°、少し咳込む程度で生活に支障なし 14:00うちさぽ到着 後遺症とは言えないが、若干両胸(恐らく肺)に違和感あり ↓ 1月6日 完全快復 ごはんがとにかく美味しい
幸運にも軽症で済みました。症状が出た時点で怠さがあり嫌な気分でしたが、苦しい思いをしたのは1月3日の1日だけでした。
それも布団に包んで寝て安静にしていたら乗り越えられたので、本当に幸運でした。
症状と辛かったこと
とはいえ、実際に罹ると辛いものです。僕自身、普段風邪を引いたり体調が悪くなることは滅多にないので、ちょっとした発熱だけでも、体感的には辛く感じます。
まず一番苦しんだ症状が、喉の痛みです。コロナの定番のようです。
喉が腫れて慢性的な痛みが出て、唾を飲み込むとより強い痛みが出ます。喉がカラカラで飲み込む唾がなくても、生理的に飲み込む動作をしてしまうようで、定期的に唾を飲み込む動作をしては痛みを感じるという辛さがありました。これは寝る前や寝起きで多かったです。
人によっては喉が腫れすぎて飲食もままならないようですが、幸運にも僕の場合は、食事では痛まず、また水分を摂るとむしろ喉の痛みが緩和されたので、喉の痛みを抑えるために細目に水分補給ができ、よかったです。
とはいえ、喉の痛みは回復してから続き、長期するので(もちろん軽症化しますが)辛いものがありました。
次に出たのが倦怠感です。怠さです。この怠さがやる気を削ぎ、集中力を低下させ、また関節痛を引き起こします。
正月休みは少しでも溜まっているYouTubeの動画作成に時間を使って作業を進めたかったのですが、全然捗りませんでした。気合で机に向かっても頭が働かず集中できず、喉や怠さや関節痛が気になり、非常に効率が悪かったです。
関節痛は僕の場合は腰でした。人によっては全身の節々の痛みが出るようですが、それは避けられました。集中できないし効率が悪いので作業を諦めて寝るのですが、そう長く眠れるものではありません。しかしできることもないのでとにかく直そうと思い寝ていると、寝すぎて腰が痛くなりました。
ある程度寝て体が楽になり、起きて作業をすると、寝た時に痛めた腰がだんだん痛み出して、また集中力を削がれるといった悪循環に陥りました。要は、作業がまったくできませんでした。
それと頭痛と発熱、悪寒。これも普通に発症しました。熱が出て、特に苦しい思いをした2日間はこの三つの症状が大きくなりました。ただ、発熱だけはそれほどダメージは感じませんでした。恐らく麻痺しているだと思いますが、少し熱っぽいなと思って検温したら38.8°もあって驚いたほどでした。
コロナの精神的に辛いこと
逆に、自覚していないところで体が悪化していることに怖くなりました。自覚していないのに酸素を取り込めなくなるほど重症化して亡くなるケースはよく知られていますが、自分が意識していないうちに症状が進行・悪化すると思うと、それだけで非常に恐怖を感じました。
※自宅療養中に血中の酸素濃度を計るパルスオキシメーターを借りませんでしたが、借りておくことを強くお勧めします。上記のようにコロナは自覚しないところで症状が進行するので、客観的に自身の症状を把握しておく必要があります。検温もこまめにするのがいいです。
療養中はとにかく時間があったので、ネットでコロナのことを自分なりに調べましたが、発症して体が辛くなってから3~4日経った頃に更に重症化するケースも少なくないようです。
それを知るとなおさら怖くなりまり、以来、少しでも熱があったり体の辛さがあれば、自分が思っているよりも体に負担がかかっているのだろうと思い、作業をせず、とにかく布団に包んで休むようにしました。
そうした自覚できない怖さと、これから症状が悪化するかもしれないという恐怖があったのが、精神的に辛かったです。
後遺症も症状の悪化の一つに含まれます。味覚障害、嗅覚障害、怠さ、息苦しさ、胸の痛み、咳、脱毛、頭痛、集中力の低下、やる気の低下…が知られています。
健康だけが自分の取柄ですし、これが損なわれたら本業の旅をすることもできなくなってしまいます。やる気の低下や集中力の低下が出てしまえば、動画やブログも作れなくなってしまいます。
これは本当に怖いことでした。病気で心身ともに弱っている時はなおのことで、絶対早く回復して健康を取り戻そうと強く意識しました。
想像以上に救われた言葉
これは、病気に罹っている時は自分が思っている以上に弱気になっているんだなと確認した話ですが、コロナの陽性を診断されてから、スマホで保健所に登録しました。その後、保健所の方(確か看護師の方だったと思います)から体調を確認する電話をもらいました。
発熱の有無や体調について簡単な受け答えをしましたが、なんでも気になることがあれば質問していいと言われたので、「コロナの症状が出て辛くなってから更に3~4日後に悪化するケースが少なくないようですが、結構な確率なのでしょうか」と聞いてみました。
すると、「そうしたケースはもちろんありますが、大半は3~4日で回復に向かいます」と回答してもらえました。
それを聞いた途端に、急に、自分でも分かるくらい、気持ちが本当に楽になりました。回復するかどうかはまだ分からないのに、条件反射的に気持ちが晴れました。意識していなかっただけで、自分が思っている以上に重症化するのではないかという不安や後遺症が残るのではないかという不安が、大きかったのだと思います。
それだけ精神的にも弱っていましたが、同時に看護師さんからの電話は非常にありがたかったです。電話で「水分はしっかり摂ってください。ご自身が思っている以上に水分は失われているので、しっかりと補給してください」と言われたので、早く治すためにそれは愚直に守りました。
軽症だった理由、療養中に注意したこと
辛い3日目を乗り越えたら、後は回復に向かって体が良くなる一方でしたが、ここで療養中に注意したことを書いておきたいと思います。
重症化しなかったのは幸運だっただけかもしれません。ですが、療養中に気をつけたことや、日頃から注意していたことが功を奏した部分も少なくないのでは、と思っています。
療養中に注意したのは回復を遅らせることを止めました。負担のかかる物を食べないようにし、体に負担のかかることを止めました。
カフェインを飲むのを止め、固形の食事を避け、水分をよく摂り、体を温め、布団に入って安静にし、そして寝れるだけとにかく寝ました。
大好きな緑茶とコーヒーを飲むのを止め、デカフェのコーヒーと紅茶をホットで飲むようにし(デカフェでも多少カフェインが入っていますが…)、白米は水を多く入れてお粥のように焚いて、玉子や味噌などで食べました。
それと少しでも体に良さそうなものも意識して食べました。みかん、バナナ、はちみつ、甘酒、ミックスナッツ、ハイカカオチョコレートなど、家に眠っていたものや差し入れでいただいたもので、体にいいものを摂りました。
作業も諦め、少しでも熱っぽかったかり悪寒が出たら布団に包んで横になり(おかげでいろいろと本を読むことができました)、こまめに水分を飲み、暖房もケチらず、とにかく体を冷やさないようにしました。
それと、絶対に治す、早く治す、と何度も強く意識しました。
そして、日頃から気をつけていたことで役に立ったのが、禁酒です。これはかなり大きかったと思います。基本、休肝日なくお酒を飲んで毎日怠さを感じていましたが、12月から健康のためにかなりお酒を控えました。これは本当に良かったです(禁酒についても後日記事にしたいと思います)。
禁酒の他には、日頃から野菜をしっかり食べ、味噌を摂り、お菓子やジュースを控えるように心がけていました。多少食費がかかっても、その分、お酒やお菓子に使うお金を減らして健康に注意を払っていました。
睡眠も6時間は取るようにしていました。そうした健康を意識した生活習慣も基礎的な回復力に大きく貢献したのではないかと思います。
コロナで得したこと
まだ完全に快復した訳ではなく、これから後遺症が出る可能性もない訳ではなく、また少し不謹慎ですが、コロナに罹った人が少しでも前向きに病気を快復するモチベーションになればと思い、コロナに感染して得したことを書いておきたいと思います。
一つは、食糧支援です。これは本当にありがたいものです。


「病人が食べるものではない」とか「添加物だらけ」「ジャンク」などの意見も分からなくもありませんが、実際にそれなりに日持ちがして、簡単に食べられるものとなると、仕方のないことだと思います。
年々値上げしている鯖缶は特にありがたいです。
税金を使って送ってくださること、自治体が支援してくださること、等々、本当にありがたいことです。普段はお菓子や添加物の多いものはほとんど食べませんが、ありがたく頂戴することにします。
もう一つは、有給消化です。
12月31日~1月3日の4日間は休めますが、職場のルール上、あくまで振休で年始に多く働かなくてはいけません(もちろん有給は消化できますが、繁忙期にあたる時期なのでその期間は有給消化は原則認められていません)。
ですがコロナに感染したことで4日からの週は有給を消化して休むことができました。5日には体はほぼほぼ回復したので、正月休みにできなかった作業を進めることができました。
後述しますが、コロナに感染したのは職場のせいなので、心置きなく本業に時間を使うことができ、結果として、新年早々いいスタートを切ることができました。
コロナの感染経路
伝えたいこと大体書きましたが、コロナに感染した経緯も書いておきます。
コロナの感染経路は間違いなく職場です。コロナを発症した1月1日から2~3日遡った12月29日・30日は家と職場を行き来するだけの日でした(仕事納めが30日でした)。
そして29日か30日か忘れましたが、職場で誰か感染者が出たため机などを消毒しているのを見かけました。そうした光景はあまりによく目にする光景になっているため、別段気にすることもなく、また誰がなったのかも特に聞かず、他人ごととして流してしまいました。
コロナに感染した理由
予防への不注意
そんな職場にコロナウイルスがまん延している状態でしたが、普段のことですし、自分が実際に罹ることはこれまでなかったので全くといっていいほど、注意しませんでした。この不注意が今回感染した大きな原因だと思われます。
コロナが流行り出した時やその翌年はこまめに手洗い・消毒をし、またむやみに顔を触らないように相当意識していました。それが何年も経ち、またワクチン接種を4回し、接種する度にダメージが減ると抗体ができたと思い、相当油断してしまいました。
それなりに手洗いはしていましたが、後から思うと消毒の回数は少なかったですし、何と言っても顔を触ることがかなり多かったです。目薬を差した時に目を触る、目がかゆいと触る、鼻がかゆいと触る、鼻くそが気になるとほじる、と。目と鼻に関してはほとんどといっていいほど注意せず、油断していました。
実際、感染してから鼻の奥から症状が出たので、かなりの確率で鼻を触ったことでウイルスが粘膜についてしまったと思われます。
免疫力の低下
もう一つの原因に、体力が下がっていたことも挙げられます。年末の繁忙期で忙しかったのもありますが、仕事柄寒い所で作業する時間がこの年は多く、それで毎日体温が下がり免疫が下がっていました。
人がやりたがらない仕事を、その場の空気が悪くならないように気を遣って引き受けた結果、一人馬鹿をみることになった訳ですが、これも自分を守るという意味では注意が足りませんでした。
余談:感染して感じた変化あれこれ
ついでに、コロナに感染してあれこれ思ったことを書いておきたいと思います。
症状が悪化した期間は排便が止まりました。2~3日でしょうか。空腹もなくなりました。
肌から脂性分が減りました。顔が乾燥肌なのにテカる肌質だったのですが、脂が出ず、でも粉を吹かずといった、いいのか悪いのか分かりませんが肌の質が明らかに変わりました。
顔色も罹患中は悪くなりました。赤ニキビば紫色になり、昔の古いニキビも紫色になって表面に浮いてきました。快復したら消えました。
よろけました。自分が思っている以上に体はおかしくなっているもので、一番辛い症状を乗り越えて快復に向かっている時に、よくよろけました。
時間が経つのが遅い。思考力の低下でしょうが、本を読んでもいつもよりも早く読めず進みませんでした。ですが時計を見ると時間も同様に進んでなくて、スローな感覚でした。
トイレットペーパー。これは家にストックがあってよかったです。とにかく鼻水が出るのでトイレットペーパーを使っていましたが、消費がかなり速かったです。1日1ロールは普通に使います。トイレでも鼻をかむので、1日1.5~2ロールは消費します。
快復後の話ですが、ご飯がとにかく美味しいです。食べることが幸せでした。
総評
重症化することなく直ぐに快復に向かい、心底ほっとしています。同時に禁酒や食生活を含め、日頃の注意も回復に大きく貢献したと思っています。今回痛い思いをしたのを教訓に、「手洗い・消毒・顔を触らない」の3項目を再度注意して、再発防止に努めたい次第です。
闘病中自分を支えたのが、早く快復したいという強い気持ちと、自分は健康だから治せるという自信でした。将来の目標を毎日強く意識して、それを達成するために健康な生活を心がけてきたことが、今回病気を早く治した大きな要因だと思います。本当に助けられました。
これからも人生が楽しくなる目標を持ち、日々健康に留意していきたいと、年の初めに改めて思いました。皆さんの生活の参考になればと思います。
後遺症
正月に発症して1月6日に回復したコロナですが、その後軽い後遺症が1月中まで続きました。体が重く、気分が乗らず、どんよりとした日が2週間ほど続きました。
一番困ったのは、やる気の低下でした。机に向かって作業をしようとしてもやる気が出ず、また割と調子が良くて机に向かっても直ぐに頭が疲れたりフリーズしてしまいました。
考えることができずただ時間が過ぎてしまう、といったことが続き、YouTubeの動画作成やブログの更新に支障が出ました。
体は力が入らず、のろのろと動いていました。
頭の働きがいまいちなので本を読んでも内容が理解できず(闘病中よりは読めましたが)、家にいる時は動画を観て食べて寝るといった、何とも無駄な時間を過ごしてしまいました。
体が怠くて重くて頭がぼぉ~っとした状態は徐々に軽くなっていき、2月になりいつの間にかなくなりました。数週間無駄にしましたが、その期間で過ぎたので良かったです。
職場の感染者から聞いた後遺症には、力が全く入らず洗い物や掃除に支障が出る、めまいや頭痛が引かないといった話があり、それに比べると自分は後遺症がかなり軽かったと思います。
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