2011年の夏、2泊3日の伊豆旅行に出かけた。
当時、ブラック企業で働いていたから、夏休み(有休消化)などない。
だから、休日に旅行をした。
夜勤で働いていたが、休みが週3日あった。
もちろん表向きだが。
上司の都合で休日は連休。
つまり、4日勤務して、3日休む。
普通は2日働いて1日休んで、2日働いて2日休むシフト。
だが、下っ端だったから言われるがまま、3連休だった。
その合間を縫って2泊3日の旅行をした。
当時の自分は、ただ働くだけの社畜。
毎日仕事で疲れ果て、家に帰ったらビールを飲んで、腹いっぱいに炭水化物を摂って寝るだけの生活。
休日は発泡酒を飲んで、寝て、の繰り返し。
そんな生活を見かねてか、彼女が旅行に誘ってくれた。
夜勤だから、仕事の終わったその日に伊豆に出発し、2泊して、チェックアウトの日の夜に勤務する。
弾丸旅行だった。
が、これが有難かったかった。
東京駅から伊豆稲取駅へ
東京駅から踊り子号に2時間ほど乗り伊豆へ。
柄になく、車内で駅弁とビール。

駅弁など、普通は買わない。
そもそも旅行などしない。
駅弁を買うくらいなら、松屋で牛丼二杯頼んだ方が、安くて腹が満たされて、いい。
当時は、そういう考えだったた。
ビールも買わない。
発泡酒の方が安くてたくさん飲めるから。
だが、社畜から解放された束の間の喜びで、ついつい買ってしまう。
そして、これが最高だった。

そんなこんなで、伊豆稲取駅に到着。

当時は知る由もないが、稲取は金目鯛の特産地で有名。
金目鯛の漁獲量が日本一で、下田では水揚げ量が日本一。
稲取で獲れた金目鯛は「地キンメ」「稲取キンメ」と呼ばれ、脂のノリが極上なのだ。

食べるお宿 浜の湯
伊豆稲取駅から送迎バスで浜の湯旅館へ。
「食べるお宿」と言われ、食べきれないほどの海の幸を楽しめる旅館。
海を一望できる部屋や屋上の展望露天風呂も楽しめる。

晩御飯

鮑

どんな宿に泊まるのか知らなかったので、船盛を見て愕然。
貧乏育ちの社畜だった自分は、豪華な船盛に罪悪感を感じてしまったが、いろいろな魚を食べ比べることができたのは良かった。

浜の湯名物 金目鯛の姿煮

大皿に乗った金目鯛は、肉厚で、脂の乗った贅沢な一品。
味付けを濃くして醤油ベースで甘辛く煮込むのが、この旅館の特徴だと、スタッフの方から聞いた。
それにしても、金目鯛の煮つけは大きい。
グラスやレンゲと比べると、その大きさが分かる。
後で調べて知ったが、伊豆半島には主に3種類の金目鯛がいるらしい。
地金目(ジキンメ)と島金目、沖金目。
その中でも、一番脂の乗りが多く、味が濃いのが、地金目で、地金目は、金目鯛の中で最上級のブランドとのこと。
都内のスーパーで大振りの金目鯛を見かけることがあっても、地金目が売られることはなかなかないのでは。
その点、貴重な体験ができた。
デザート

夕食は他にも小鉢や釜飯が出て、なんとか食べきれたほどの量。
女性や年配の方は、まず食べきれない。
朝食

一晩明けて朝食。
夕飯が多かっただけに、お腹は空いていないが、朝食もボリューム満点。
焼き魚に漬物、伊勢海老の味噌汁に、種類豊富な小鉢と、食べ応えのある量。
そしてまさかの船盛。

大きな金目鯛の刺身、アジ、イカなどの刺身。
写真を見ると、今でも、金目鯛の刺身はどんな食感なのか、思い出す。
夕食の伊勢海老や鮑の味も、しっかり覚えている。
本当にいい思い出だ。
スタッフにお教えてもらったが、金目鯛は深海魚なので通年獲れるのだそうだ。
が、旬はあって、脂の乗っている冬と、5月末~8月の産卵期の全身脂の乗っている時期が、特に美味しいとのこと。

旅館は海が近いので散歩もおすすめ。

日の出を観れる場所でもあり、正月になると初日の出を見に地元の方が集まるらしい。
いい旅館だったので数年後(2019年)に再訪した。
ブログを書いたら、今回よりも詳しく紹介したい。


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