断酒して1ヵ月~100日間までに起きたこと

断酒記
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お酒を止めてから100日が経ちました。
断酒してから3週間が経った頃は心身ともにすこぶる快調でしたが、その後はコロナに罹ったのもあり、予想に反して気持ちの晴れない日が少なくありませんでした。

断酒により健康になり、時間が増え、お金も増え、間違いなく生活は向上しているのに、今一つ気持ちは充実していない。
そんな日々が続きましたが、それにはきちんとした理由がありました。

今回は断酒して3週間経ってから100日目を迎えた現在までに起きた変化について、書いてみたいと思います。

まだ読んでいない方はこちらの記事も併せてどうぞ↓

【体験談】3週間禁酒して感じること | 四季を気ままに (shikikimama.com)
【体験談】正月にコロナに感染して | 四季を気ままに (shikikimama.com)

始めに

今回は断酒を始めて3週間経ってから100日目になるまでに起きた、気持ちの変化をメインにお伝えします。

断酒から1カ月後、2カ月後は気持ちが乗らずさほど充実感を得られない日が多く、その理由をこれから書いていきますが、一つ断っておきたいのは断酒したことで生活が悪くなった訳ではありません。
生活自体はお酒を止めたことで格段に良くなりました。

断酒というこれまでに経験したことのない新しい生活に戸惑ったのであって、断酒によって生活の質が落ちた訳ではないので、現在断酒中の方やこれから断酒を考えている方は継続して断酒に挑戦していただきたいと思います。

断酒する際に「断酒するとすべてがうまくいく」「お酒を辞めたその日から毎日が充実する」と思い込んでしまうと、そうでなかった時につならなくなり、場合によっては飲酒に後戻りしてしまう可能性があると思います。

そうならないように、断酒を考えている人に自身の体験を共有できればと思います。

気持ちの変化

毎日がハッピーではない、飲酒を意識しないで自然体でいるのがいい

ある程度予想はしていましたが、断酒したから「毎日がハッピー」ということにはなりません。
よく断酒の体験談で「お酒を止めると毎日がハッピーになる」と言われますが、必ずしもそうとは限りません。

お酒を飲もうが止めようが嫌なことは起きますし、仕事をすれば疲れます。
断酒したから仕事が楽になる訳でも人間関係が激変する訳でもなく、自分の外の世界はいつもと同じように動いています。

断酒すると、お酒を止めたことが新鮮なので翌日から快調に感じます。
ですがそれが2日、3日と続けば当然それが当たり前になり新鮮味が薄れ、また体が楽なのもそのうち意識しなくなります。
初めは体が楽でもそのうちそれが当たり前になり、仕事が忙しくなれば当然疲れを感じるようになります。

なぜそんなことを書くのかというと、断酒したら「毎日がハッピー」になると期待していると、そうでもないことが分かった時に断酒を止めてしまう危険があるからです。
僕自身、過去に何度もお酒を止めようとした時に、断酒がつまらないことに気づき、楽しい飲酒に何度も後戻りしました。
「お酒を止めたってどうせ嫌な思いをするんなら飲んでそれを紛らわした方が精神衛生上いいじゃん」と思い、また飲み始めてしまいました。

また、飲まない自分を褒めたりしない方がいいと個人的には思います。
目指していることは飲まないことが当たり前の生活なので、毎日の生活でお酒を意識しないのがベストです。
毎日起きては「昨日もお酒を飲まなかった」「お酒を飲まなかった自分は偉い」「お酒を飲まなかったから今日も調子がいい」とか、朝から考えると、逆効果になるように思えます。

嫌なことや上手くいかないことは禁酒しようがしまいが起こるもので、出来事の良し悪しとお酒を結びつけてしまうと、嫌なことが増えると断酒しても意味がない、それなら飲もう、と考えてしまうのではないかと思います。

目の前にたくさんの不安が一気に現れる

最初は新鮮で楽しい断酒も、続けていくとその新鮮味がなくなり、そして嫌に思えることが増えました。
その嫌な感情の一つが不安です。

よく「将来の不安を消すためにお酒を飲む」といいますが、断酒すると当然それらの不安と向き合うことになります。
将来のこと、人生のこと、お金、健康、夢、目標、家族、恋人、友人、職場…
と、これまでお酒でうやむやにしていたことが目の前に現れます。

振り返ってみると撲自身も確かに不安を消すためにお酒を飲んでいました。
人生という大きなものから明日の仕事のことといった小さなものまで、大小の差はあれ不安を感じるとその度にお酒を飲んでいました。
ですのでお酒を止めたらそれまで誤魔化してきた不安と対峙することになりました。

それらをどうするのか一つ一つ自分の中で考え、消化していく必要性に迫られました。
現状できないことがたくさんあっても、将来どのように不安要素を潰していくのか、そのためにどのような準備をするのか、今できることは何かと、考えていく作業が必要になりました。

不安は尽きませんしできないことはできないし、予想外のことが起きたらその時にできることをするしかありません。
ですので馬鹿正直に不安をどうにかしようとする必要はありませんが、断酒すると普段は考えないようにしていた沢山の不安に面食らい、一時的にストレスを感じることになります。

思っていたよりもつまらない

断酒すると一時的につまらなくなる。
これもあるあるかと思います。
「お酒止めて楽しいの?」はよく的を得た質問だと思います。

医学的には、飲酒するとドーパミンが出るので楽しさや心地よさを味わえますが、禁酒することでそれがなくなるので、つまらなくなります。
お酒への依存度が高い人ほど、禁酒した時のつまらなさを感じます。
断酒しても時間が経てば、脳が自然にドーパミンを出せるようになるといいますが、100日経ってもまだ脳が正常に戻ったとはそれほど実感していません。

僕自身、断酒の目的はYouTubeの動画作成に集中することでしたが、やりたいことに時間をかけられるようになっても、それほど充実感や喜びを感じることができませんでした。
予想はしていましたが人間の集中力はいきなり増えるものではないので、断酒したからといって自分のやりたいことにずっと没頭できるといった理想は実現しませんでした。

いまいち気分が乗らない、やる気が足りない、といったそうした状況でした。
後から気づきましたが、それを改善するのは後述する掃除と運動が最適です。

ストレスが増える

断酒して感じたのが、ストレスが増えたことです。
これも後述しますが、ストレスは決して悪いものではありません。

ですが上述したように、これまでお酒で紛らわしていた不安を向き合ったり、つまらなさを感じたりと断酒によってネガティブな感情が一時的に増えます。
それと同時に、これまでお酒に頼っていたことからも自立しなければならなくなりストレスを感じます。

僕自身、人と話す時にお酒の力を借りていました。
ですので禁酒するとお酒に頼らずに自分で何とかしなくてはいけません。
恥ずかしながら、彼女と話す時でさえ酔っていない状態で話すことに違和感を感じ、戸惑い、うまく話せず、時に自己嫌悪に陥ることがありました。

苛々する

断酒するとそうしたことが起こるので苛々します。
始めの頃は、なぜか苛々するけど何が原因なのか分かりませんでした。
断酒を始めた新鮮さや前向きな気持ちが頭の中を占めているので、少しくらいの違和感は気にしていませんでした。

ですが、断酒してから1ヵ月が経った辺りから、その生活にも慣れ新鮮味がなくなり、体も快調なのが当たり前になり新鮮でなくなった頃から、段々と不安や退屈さを感じるようになり、また苛々するようになりました。

苛々と言っても程度が小さく、またその原因が分からないので、お酒を飲まない新しい生活習慣に戸惑っているんだろうな、とそれほど気に留めていませんでした。
しかし、それから更に時間が経った時に、どうでもいい些細なことに無性に怒りがこみ上げて、感情的になってしまいした。
小さな苛々が溜まって爆発してしまったのでした。

その後、冷静になって何故そうなったのかよくよく考えてみたら、不安やストレスなどの感情をいろろと抱え込んでいたことに気づきました。

改善策①大切なのは向かい合うこと

断酒をするとそのような不安や退屈さ、ストレス、苛々といったネガティブな感情が出てきます。
ですがそれは一時的なものです。
ただ一時的に戸惑っているだけです。

よくよく考えてみれば、お酒を飲んでいない人はそれらの感情を普段の何気ない日常で感じ、自分なりに対処しています。
自分も慣れれば同じようにできるはずですし(お酒を飲んでいなかった若い頃はお酒の力を借りずに対処していたはず)、実際ひと月、ふた月もすればそれらの感情に慣れました。

お酒を止めて急に目の前に現れたので、しかもたくさん、戸惑っているだけなのです。
一つ一つ丁寧に自分なりにどうするか考え、対処していけば、気持ちは落ち着いていきます。
どうにもならないことはどうにもならないので仕方がないですし、起きてもいないことを過度に不安視する必要もありません。

不安な気持ちは逆手にとって努力するエネルギーにすればいいですし、ストレスも悪いものではなく、自分の成長の糧になるものと捉えれば、成功を後押ししてくれる有難いものになります。

一つ実体験から言えることは、禁酒中の思考の方が、飲酒が常習化している時の思考よりも優れているということです。 お酒を飲んでいた時に感じていた不安や問題は、お酒の抜けた体や頭で冷静に考えてみると、それほど大きな問題には感じられません。
手順を踏んでお金・時間・労力などをかければ解決することが大半です。

断酒するといろいろなネガティブな感情が一気に湧き起こってきますが、クリアな頭なら冷静にそれらを一つずつ解決できます。
そして気持ちが落ち着き、生活が安定します。

改善策②掃除と運動

せっかく断酒しているのにいまいち気分が乗らない、晴れないともやもやした時に、手っ取り早く前向きに、明るくなれるのが掃除と運動(筋トレも)です。
これが頭の中をすっきりさせてくれることは、これまでの経験で知っていたはずですが、断酒してから3カ月経つまで気づきませんでした。

このよくない状況を何とか改善したいと思った時に、掃除や運動の効果を思い出してやってみたら大きな効果があり、改めて掃除と運動のメリットを再確認しました。

掃除・運動の他にも、何か新しいことを始めるのも気分を前向きにしてくれると思います。
断酒でお金と時間は増える訳ですから、それをやるいい機会です。

体の変化

体が軽くなる

断酒1ヵ月~100日間の間に起きた気持ちの変化をお伝えしましたが、体調や生活の変化についても簡単に紹介したいと思います。

まずは体調の変化ですが、お酒を止めることで当然体調がよくなります。
これはよく体験談で言われている通りでした。
ただ、自分の場合はコロナに感染してしまい、軽症とはいえ2~3週間後遺症もあったので、そのメリットを享受するすることができませんでした。

コロナや後遺症についてはこちらをどうぞ↓

【体験談】正月にコロナに感染して | 四季を気ままに (shikikimama.com)

コロナに感染したのが職場で、そのせいで正月休みを棒に振ったやり切れなさがあり、回復した後は先述のネガティブな感情がたくさん湧き起こり気持ちの面でいい状態ではなく、それを受けて体も調子がよくありませんでした。

ですがそんな中、3月になり職場で人員不足になり仕事が急に忙しくなり、悲観的になっていたところ、ふと体の調子がよくなっていることに気づきました。
疲れているのに二日酔いの時より体が楽で全然動けるのです。 二日酔いや深酒が続いていた頃を思い出すと当時はもっと体が重く、仕事の忙しい今の方が全然ましなことが分かったのです。
皮肉にも、仕事で酷く疲れを感じることで、体調がよくなっていることに気づいたのです。

そして掃除や運動を始めるようになり、ようやく元気な状態になりました。
僕の場合は大分遠回りしましたが、断酒を始めた多くの方は日増しに体調がよくなっていくのを日々実感するのではないかと思います。

肝臓が回復する

体調が良くなっているのは数字上にも表れていて、3月に受けた健康診断では肝機能が回復していました。
肝臓の健康状態を表すγーGTPは基準値が0-79ですが、これが44でした。1年前は120くらいだったので大分良くなっています。

肝機能が回復して毒素を分解しているのでしょうか、ニキビが増え好転反応が表れているような気がします。

それとついでですが、とにかく眠たいです。
そして幾らでも寝れます。
医学的根拠はありませんが、肝機能が良くなり免疫力が上がり、細胞が活性化し、睡眠を必要としているのではないかと、勝手に都合のいい解釈をして睡眠時間をたくさん取るようにしています。

体重は減らない

一般的にはお酒を止めると痩せるといいますが、残念ながら体重は変わりませんでした。
現在、自分の理想体重から10kgも太っていますが、断酒3カ月経っても痩せませんでした。

口が寂しくなってついついお菓子を食べてしまったからです。
以前禁煙した時と同じで、今まで楽しみにしていたことが無くなると何か寂しくなり、それを埋めるために余計なものを買ってしまいます。

そしてそういう時に限って、食べると美味しく感じてしまうのです。
特に砂糖が。
タバコよりもアルコールよりも中毒性が高い砂糖の中毒性から逃れるのに今でも苦労しています。

お菓子は大分食べ飽きましたし健康を害するので徐々に減らし、また運動を始めたので数カ月もすれば痩せていくと思います。
ですので、長期的に見たら「断酒すると痩せる」ということになるのかと。
断酒半年後か1年後に再度報告します。

それと食生活ですが、飲酒の時に美味しかった食べものにまったく興味がなくなりました。
刺身、ピザ、生ハム、チーズ、ウインナー、かわきもの、などなど…お酒と同様に楽しみにしていた食べものに一切興味がなくなりました。

生活の変化

断酒によるメリットを実感するまでに体も気持ちも時間がかかりましたが、お金が貯まるというメリットは直ぐに現れました。
お酒を飲んでいた頃は、つまみも含めて月に2~3万円使っていたので、お金が減らないという嬉しい状況がすぐに現れたのです。
そしてその余ったお金で健康に使うと気分的にも満足感を得られました。

断酒1ヵ月目は歯科に行き気になっていた歯の治療をし、2カ月目に歯科に通うのが終わると3カ月目からランニングシューズを買いランキングを始めました。

今は毎月お金が浮くので、毎月生活用品を買おうかと考えています。
机や椅子、電子レンジ、ドライヤーなど、日用品を買い替えれば生活が向上したことをより実感できていいのかと思います。

また習い事を始めたりするのもいいかと思います。
社会人講座などで興味のあるものを学んでみるのもいいでしょう。

浮いたお金で本を買うようになりましたが、毎月1万円あれば(実際は使い切れませんが)中古本やキンドルのセールの本を読み切れないくらい買えます。
そうした嬉しい目に見える生活の変化があったことは自分にとってとても嬉しいものでした。

終わりに

断酒して3週間は好調だったものの、コロナに罹り断酒1ヵ月後から3カ月経つまでは少し辛い日々を過ごしましたが、100日経ちようやく心身ともによくなりました。
僕の場合はコロナ感染という遠回りをしましたが、それが無ければ、一般的にはもっと断酒の効果を享受して毎日の生活が充実していくのを実感していくのだと思います。
ですので、断酒中の方や断酒を考えている方は是非継続・挑戦するのをお勧めします。

僕のように断酒というこれまで体験したことのない生活に戸惑って(お酒を20歳から飲んでいたので)、いまいち調子が良くない日が続いたとしても、それが過ぎればいい生活が待っていますし、苦労した分リターンも大きいと思います。

僕の体験が少しでも皆さんの参考になれば嬉しく思います。

これまでの100日間の断酒中にお酒を飲みたいという欲求はそれほどありませんでした。
あってもそれは小さいものでした。
ですので今回は書きませんでしたが、気になる方は下の断酒3週間の体験談を参考にしていただけたらと思います。

「お酒を飲んでもいいかな」と思ってしまった時に、飲んで体が怠くなっている自分をイメージし、その怠さを体感することで、軽率な考えを払拭できました。

最後に、もし断酒をサポートする側の方がこの記事を読んでくださっているのなら、できる限り断酒している人を温かく見守ってあげていただきたいと思います。
戸惑いや不安、苛々などで断酒している当人が一時的に不機嫌になることがあろうかと思いますが、お酒を飲んでいない冷静な頭でそれらの課題をきっと本人が自分の力で解決してくれると思います。

【体験談】3週間禁酒して感じること | 四季を気ままに (shikikimama.com)

追記

そういえば「3週間禁酒して感じること」で、夢に度々お酒が出てきたことを書きました。
夢の中で気づいたらお酒を飲んでしまっていて「あぁっ、お酒飲んじゃった!!」と酷く後悔する夢です。

しばらくはそんな夢を見ると思っていましたが、以来見ることがなくなりました。

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