断酒1年達成して感じること 明らかに向上した生活の質

断酒記
スポンサーリンク

断酒して1年が経ち、日々の生活が大きく向上しました。
はじめは実感がありませんでしたが、断酒し始めた頃を振り返り、また飲酒していた頃を思い出すと、自分の考えや行動が大きく変化し、生活が格段によくなったことが実感できました。
今回は断酒一年達成して得たことを書いてみたいと思います。
この記事が断酒を考えている人や断酒に挑戦している人の参考になれば、幸いです。

はじめに

断酒のメリットは「時間・健康・お金が手に入る」という言葉で表されることがありますが、実際に自分が1年お酒をやめてみると、正にこの通りだと実感しました。
断酒することで、時間が増え健康になりお金が貯まるので、普段の生活の質が上がります。
この3つのことについて、それぞれにフォーカスを当てて書いてみたいと思います。

そして最後に、なぜお酒をやめることができたのかも、現時点の考えですが書いてみたいと思います。

まず時間が増えた

お酒を飲むのをやめたことで、まずは時間が増えました。
酒を飲んでだらだらと過ごしていた時間を、自分のやりたいことに使うことができるようになりました。

お酒を飲んでいる時間は有益なのかと考えると、自分の場合はそうではありあませんでした。
お酒を飲むことは自分にとっては、その場限りの快楽を求めるものに過ぎず、一過性のものでした。
気持ちよくなりたい、心地よくなりたい、疲れを紛らわしたい、目の前の心配事や将来の不安を紛らわしたい。
そんな欲求からお酒を飲み、飲めば気分がよくなりましたが、それはその時のものだけで、酒を飲んだ充実感も満足感も翌日目を覚ませば消えていて、友達と楽しく飲んだ時間も、何を話したのか覚えておらず、目の前の課題や将来の不安が解消されている訳でもなく、有意義なものではありませんでした。

お酒を飲むことはストレス解消のメリット以外はなく、だらだらとなぁなぁに流される、有益とは思えない時間でした。
酒を飲まなくなったことで、このなぁなぁな無駄にしていた時間が手に入りました。

考える時間が増えた

酒をやめたことで、酒について考える時間を無くすことができました。
「今晩は何を飲もうか」「休日は何を飲もうか」
飲んでいた頃はどんな酒をどのように飲もうかいつも考えていました。
ビールもワインも日本酒も好きだった自分は、毎日その時の気分によって飲むものを変えることを楽しんでいました。
そして飲むものだけでなく、一緒に口にするつまみやご飯もお酒に何が合うのか、何がお酒を美味しく飲めるのかと考えていました。

酒をやめて痛感しましたが、これは無駄な時間でした。
過去に美味しい酒やつまみをこのブログに書いていた時期がありましたが、それを観るとなんて無駄な時間を使っていたのだろうかと思います。
「楽しい時間を過ごせた」「美味しいものを食べられてよかった」
そんな風には、酒をやめた今では思うことはありません。

これは酒を飲むデメリットの一つです。
何を飲むか何を一緒に食べるか考える時間は無駄ですし、脳に無駄な選択をさせて無駄に疲れさせるもので、不毛です。

また、飲んだことを後悔しなくてよくなったことも、酒をやめたメリットです。
朝起きると体が怠く、酒を飲んだ罪悪感に駆られ、酒を止められない自分に落胆し、休日に何時間も飲んでしった時は翌日の二日酔いが酷く、反省し、自分に嫌悪感を抱く…。
毎日そんなことを思い、考える生活でした。
しかも一日の始めからです。
いいアイデアや閃きが得られる貴重な朝の時間を、です。

重い体で職場に向かい、本調子でない状態で仕事をし、昼過ぎに、遅い時は夕方に体が通常に戻る…。
仕事でいいパフォーマンスが出せないのは言うまでもなく、自分も辛くそして疲れます。
お酒をやめたことでそんな無駄な時間もなくなり、他のことを考える時間が増えました。

健康になった

断酒したおかげで、起きた時に体が重いと感じることがなくなりました。
もちろん疲れがあったり怠さを感じることは、毎日あります。
しかし、酒を飲んでいた頃の、あのずっしりとした、どんよりとした、足の重さからは解放されました。

1年断酒していると、「毎日が快調だ」「今日も絶好調だ」という感覚はなく、また自分は健康だと思うこともそれほど感じません。
しかし酒を飲んでいた頃を思い出し当時と今を比べると、毎日が楽で健康的だと実感します。
疲労の程度が軽くなりました。

自分のやりたいことに使う時間が増えた

断酒のメリットで一番実感するのが、自分のやりたいことに使う時間が増えたことです。
酒を飲んでいた時間をやりたいことに使えるようになり、何を飲もうかと考えたり、飲み過ぎて後悔していた時間をやりたいことのアイデアを練ったり課題を考える時間に使えるようになり、体の疲労が減るのでその分だけやりたいことに向き合うことができるようになりました。
より長く、より深く考えるようになり、気になることがあれば調べ、とりあえずやってみて、その結果がどうなったかフィードバックしてと、酒を飲んでいた頃よりも断然やりたいことに取り組めるようになりました。

当然結果が出やすくなりましたし、間違えたやり方に気づき、新しい方法を試すスピードも上がりました。

新しいことをするようになった、放置していたことに手をつけるようになった

新しいことをするようになったことも、酒をやめたメリットです。
趣味を増やすとか新しいことに挑戦してみるといったことではなく、日々の生活でアップデートすべきことをやるようになったという意味です。

ポイントカードをスマホのアプリに替える、キャッシュレス決済を始めてお得なキャンペーンを利用する、積立NISAやふるさと納税を始めるなど、時代に取り残されないように以前からやらないとと思っていたことを、始めることができるようになりました。
随分前に退職した職場で運用していた確定拠出年金も、ようやくですが移管しました。

酒を飲むと、やらないとと思ったことも飲んでいるうちにどうでもよくなり、後回しにしてしまうものです。
それが溜まると取り組むのが億劫になり、放置し、結局自分が困る。
そんな状況が改善されました。

お金が増えた

そうした生活の変化が起きたので、当然ですがお金が貯まり使える額が増えました。
酒やつまみに使っていたお金が貯まり、キャッシュレス決済のキャンペーンやふるさと納税で余計な支出が減り、お金が増えました。

酒を飲んでいた頃は毎月数万円をお酒に使っていました。
毎日ビールは最低でも2缶で400円ちょっと、プラスお菓子やつまみで500円以上は使い、休日は2,000円くらいのワインか日本酒を飲み、それに合う肉やチーズ、刺身なども買って、なんてことをしていました。

酒を飲むと変にグルメになってしまい、ワインや日本酒は美味しいものを飲みたいときは3,000円はくらいはしないと満足できなくなりました。
外食も一時期はハマり、2、3杯飲んで食べて5,000円以上使い、それでも満足できなければ、はしごしてといった、今では考えられないお金の使い方でした。

休日は相方と二人で飲んでいたので美味しいものを食べたくて、自分が好きでやっていて、それはそれで楽しい時間で、またそのすべてが無駄だった訳ではありませんが、酒をやめた今となっては、別になくても問題のないことでした。

そんな具合だったので、酒をやめて他のことに使えるお金が増えました。

つまり有益な時間が増えた

酒をやめて1年、このような生活の変化が起こり、生活が格段と向上しました。
つまり、有益な時間が増えました。

酒は日々の疲れやストレス、苛立ち、目の前の嫌なこと、将来の不安などを紛らわし、時には癒してくれます。
しかし、同時に将来に備えて取り組むべきことや、今すべきことをやらなくていいやと思わせてしまうものでもあります。
僕は酒を飲むことで、本来考えなければいけないことを考えず、調べなくてはならないことを調べず、やらなければならないことをせず、すべてを有耶無耶にしていました。

課題や問題、ストレス、体の疲れは必ずしも悪いものではありません。
現状に問題があることのサインであり、改善するチャンスでもあり、試行錯誤したりと新しいことに挑戦したり試してみる機会でもあり、自分を成長させてくれるものでもあります。

そうしたものを有耶無耶にしてしまうところに酒の怖さがあると、断酒1年達成して感じることもありました。

酒は怖い

酒をやめて1年、このような生活の変化が起こり、生活が格段と向上しましたが、それを実感すればするほど、同時にこれまで自分がいかに人生を無駄にしてきたかと痛感します。

酒は日々の疲れやストレス、苛立ち、目の前の嫌なこと、将来の不安などを紛らわし、時には癒してくれます。
しかし、同時に将来に備えて取り組むべきことや、今すべきことをやらなくていいやと思わせてしまうものでもあります。
酒を飲むと本来考えなければいけないことを考えず、調べなくてはならないことを調べず、やらなければならないことをせず、すべてが有耶無耶なります。

課題や問題、ストレス、体の疲れは必ずしも悪いものではありません。
現状に問題があることのサインであり、改善するチャンスでもあり、試行錯誤したりと新しいことに挑戦したり試してみる機会でもあり、自分を成長させてくれるものでもあります。
そうしたものを有耶無耶にしてしまうところに酒の怖さがあると、断酒1年達成して感じます。
酒は百害あって一利なしです。

1年経ったから分かった断酒できた理由

とは言え、そうやめられないのが酒です。
僕自身も何度もやめようとしては、失敗しました。
それがなぜ断酒に成功できたのか。
以前の記事で書いたように、失敗続きの自分が情けなく人生を変えたいと思ったことや、親しい人が酒に溺れていく様子を観て危機感を持ったことなどが理由として挙げられます。
しかし、もっと本質的な根本的な理由があったことに、1年経ってから気づきました。

それは、仕事を辞めたことです。
嫌々ながら働くことを辞めたから、酒をやめることができたのでした。
これを言ってしまえば身も蓋もなく、「それでは酒なんかやめられないじゃないかと」となりますが、現時点ではいくら考えてもこれが最も大きな要因に思えます。
逆に、無理して働き続ける限り、断酒は難しいということでもあります。
それほど働くということは大変なことであり、それゆえ多くの人が苦しんでいるのだとも言えます。

現在僕はアルバイトをして生活しています。
自分のやりたいことをするには、正社員として働くのは無理があり、仕事を辞めました。
お金はよくても勤務時間が長いのは、自分にはストレスで、またよくある理不尽なことやパワハラ、掌返しが多い職場で、働くのがストレスでした。

それで辞めて自分のやりたいことに使える時間が増えましたが、断酒を始める時に「飲まなきゃやってられないほどストレスがある社員じゃない今なら、断酒できる」と思いました。
断酒が辛くても気楽なアルバイトなら成功できるだろうと勝算があったことをはっきりと覚えています。

断酒してから半年くらいまでは、自分の意思の力で断酒したと心底思っていました。
環境が変わったから断酒できたことは分かっていても、自分の力で断酒したんだと思い込みたかった、自信を持ちたかったのだと思います。

しかし前回の記事にあるように、お酒を辞めてから一度飲酒欲求が出たことがあり、その時に酒は嫌なことや不安、疲れなどを紛らわすために飲んでいたことを思い出しました(その時の記事はこちら)。

やりたくない仕事を正社員でやっていた時は、正気を保つために酒を飲んでいました。
将来への不安、職場でのストレス、疲れを酒で有耶無耶にしていました。
そんな状況から脱出できたので、酒に頼る必要がなくなり、結果として断酒に成功したのだと思います。

X(旧Twitter)で断酒に失敗する人の投稿を見ると、よりその考えが大きくなります。
依存度が高く病気としてみなければならない人は抜きにしても、多くの人が酒をやめたいと思ってもやめられず、後悔を繰り返し、泣きながら飲んで、と苦しんでいます。

そうした投稿を観ると、自分の力で断酒できたというのは過大評価し過ぎだと思え、もし自分も社員として働いていたらやめられなかっただろうと思います。 

おわりに

つまるところ、大きなストレスがある以上は酒をやめるのは難しい。
そういう身も蓋もない結論になりますが、それが現実だと思います。
それだけ酒は怖いものであり、生きることが大変でもあり、それは根深いものだということです。
自分の身の回りにいる酒をやめない人を見ると、なおのことそう思います。

でもかと言って、体を壊してまで飲み続け、また酒で乱れて人生を棒に振るのもいいはずがありません。

人生経験が浅く、人並程度の苦労しかしてこなかった自分には、こうしたことくらいしか書けませんが、また何か感じることがあれば今後も書き留めていきたいと思います。
自分の断酒の経験が少しでもお役に立てればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました