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【春の青春18きっぷ】 松本城と甲府名物ほうとうを楽しむ旅【長野県・山梨県】

山梨県
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この記事は2012年の時のものです(現在ブログの引越中です)。
新しい記事を投稿次第、当時の投稿日(2012.03.07)に移動します。

2012年の3月、青春18きっぷを使って松本に行った。
人生で初めて、青春18きっぷを買った。
そして初めての一人旅だった。

松本に行き、松本城を見て、東京に戻るだけの旅程。
途中甲府駅で降りて、ほうとうを食べる。

それだけの旅。

観光をしている時間よりも、電車に乗っている時間の方が長い。
変な旅だ。

そんな旅が、自分にとっては最高に楽しかった。

6:15高尾駅発 9:35松本駅着

10:10松本城

11:36松本駅発 13:47甲府駅着

14:10小作で昼食

14:46甲府駅発 16:30高尾駅着

突然始まった18きっぷの旅

旅を決めたのは前日。
仕事が終わってから、青春18きっぷを買った。

仕事上がりに、みどりの窓口に行く。
普段なら真っ直ぐ家に帰るが、反対方向の電車に乗り、わざわざ新宿まで行った。

どうしても旅をしたくなった。

青春18きっぷ

この存在を思い出したせいで、居ても立っても居られなくなり、突発的に旅をしたくなった。

この頃の僕は、仕事に疲弊していた。
毎日仕事が忙しく、休日は家で飲んで寝るだけ。

休日が終われば義務的に仕事に行き、大変な思いをして、帰ったら、それを紛らわすために酒を飲む。

毎日何の変化もなく、新鮮味もない。
ただただ、キツい日々が続くだけ。

でも仕事は辞められない。

このままだと腐る。

そんな危機感から、外に出ようと思った。
何かを始めるのもいいが、その前にまずは外に出よう、どこかに出かけよう。
そう思った。

旅をしようと思った時、青春18きっぷの存在を思い出した。

18きっぷは、子供の頃からの憧れだった。

自分にとっては、自由な大人の旅の象徴だった。

これまで18きっぷを使ったことはない。
一人旅をしたことすらない。

普段なら躊躇するが、そんなこと気にせず、買った。

一人の日帰り旅なら、18きっぷは5回使える。
5回も旅をする予定はない。
どこに行けばいいのかも、分からない。

でも、そんなこと気にせず、買った。

そして翌日になった今朝、高尾駅に来た。
大した下調べもせず。

松本駅へ

午前6時。
JR中央線 高尾駅。
6:15発 松本行の電車に乗る。

生まれて初めてのボックス席。
否応なくテンションが上がる。

進行方向に向かって座席が設置されている電車は、東京ではなかなか乗る機会がない。

はじめ、進行方向が分からず、逆向きに座る。
車内はほとんど人がいないのに、後ろの席に乗客が座り、違和感に気づき席を変えた。

発車時刻になり電車が動く。
旅の始まりに、ワクワクしドキドキする。

30歳にもなって、こんな気持ちになることがあるなんて…。

旅をしたのは3月の上旬。
まだ春が訪れる前で、車窓から見える景色には寂しさがある。

天気はあまりよくないが、霧がかえって幻想的に感じられる。

窓が汚れているが残念だが、それは仕方ない。

大月駅辺りから甲府駅に向かう人が徐々に増え、車内が混む。
今日は平日。
甲府駅に着く頃には座席がすべて埋まる。

ここで、ボックスシートがいかに窮屈なものか、実感する。

目の前の人との距離が近い。
膝が前の人に当たってしまう。
だから背筋を伸ばして深く座る。

おまけに隣にも乗客がいる。

先ほどの、あの高まる気持ちは失せ、居心地の悪さを感じ続ける。

通勤時間帯のボックスシートはあり得ない。
そう痛感する。

それにしても、この電車で通勤する人は移動時間が長い。
一駅の間隔が長いし、目的地までの時間も長い。

外の景色は田舎の光景。

甲府盆地

自分の住んでいる場所から1、2時間離れただけで、普段の生活では目にしない光景が映る。

目の前や隣には、時間をかけて通勤する人がいる。

自分の知らない世界に自分がいる。
自分が知っている世界だけが世界ではない。

自分が知っている世界なんて、本当に狭い、小さいものなんだろう。

そんなことを感じる。

甲府駅に着くとほとんどの乗客が降り、車内が空く。
安心するのも束の間、今度は松本駅に向かう人たちが乗り込み、松本駅まで、また窮屈なボックスシートで乗車する羽目になる。

ただ、それでも楽しい。
車窓が新鮮だからずっと見ていられる。

音楽を聴きながら、見たことのない景色を目にし、普段とは違うことをしている自分が新鮮に思える。

まだ少し、ワクワクしたりドキドキしている。

松本駅から松本城へ

高尾駅から約3時間半。
9時半過ぎに松本駅に到着。

それにしても運賃が安い。
まともに買えば高尾から松本までの運賃は、片道3千円を越える。
往復なら6千円はかかる。

それが18きっぷなら実質¥2,300。

移動時間がかかるというデメリットがあるが、ただただ車窓を観ながらぼうっとする自分にとっては、何の問題もなく、かなりお得だ。

松本駅から松本城に向かう。
スマホを片手に15分ほど歩くと、ナワテ通りという所に出る。

かつての城下町を思い起こさせる場所で、食べ歩きを楽しめる場所のようだ。
おやきや五平餅、ソフトクリームやクレープなどのスイーツの店がある。

だが、あいにく開店前。

後から知ったが、この辺りには石井味噌や珈琲まるもなどの、魅力的なお店がある。

石井味噌では、味噌蔵の見学や試飲を楽しめる。

珈琲まるもは、テーブルや椅子が松本の民芸家具で作られているらしく、昔の雰囲気を楽しめる店らしい。

松本駅から徒歩6分ほどにある、中町通りも有名らしい。
400年の歴史のある城下町の佇まいを感じさせる、風情ある街並みが残っているのだとか。

松本は、江戸時代、酒や着物の問屋があったが、幾度も火災に遭っている。
江戸末期や明治の大火が酷く、その経験から、土壁に漆喰を塗った、耐火性のある、なまこ壁の家が建てられた。

それが現在も残り、今でも当時の面影を知ることができるのだそう。

松本は見どころのある場所だが、いかんせん、この時は下調べ不足だったため、寄らなかった。

松本城

駅から20分くらい歩き松本城に到着。

一度観てみたかった城。

黒と白のコントラストが美しい、5重6層の天守。

かつての状態のまま天守が残っている「現存天守」が、松本城の特徴。

現存天守の城は日本に12あるが、5重天守をもつ城は、松本城と姫路城だけなのだそう。

火災が起こらず、また、戦場にならなかったため、当時の面影が残されている。

山城と比べて平城は防御力が下がるので、広い堀を造って防御力を高めている。

急勾配の階段

鉄砲や弓矢の狭間

武者走りの説明。
御存じ、城は住むためではなく戦うための場所。

架空の生き物で、火災除けのまじないとして天守に置かれた。

鉄砲の展示

武器の展示が充実

一口に鉄砲と言ってもいろいろな種類がある。

実戦でどれくらい使われたのか気になる。

幕末になると、火縄銃は時代遅れの武器と揶揄されるが、戦国期や江戸初期以降、日本では火縄銃が進化していったことが分かる。

ちなみに、戦国時代から江戸時代初期は、日本は軍事大国で、火縄銃の保有数が世界一だった。
ヨーロッパの植民地にならなかったのは、そのおかげ。

松本城を観て満足したので駅に戻る。
途中おやきを買った。
それだけで帰る。

松本城の近くには、松本市立博物館があり、松本城との共通券で観れる。

せっかく松本に来たからには、松本の歴史や文化を知るべきだ。
と、後になってから思ったが、この時は、そんなこと知らなかった。

松本では、手まりが伝統産業で知られているらしい。

松本は湧水地帯でもあるようだ。
美ヶ原などの山々の伏流水が、地上に湧き出しているのだとか。

松本駅や松本城の観光案内所では「湧水マップ」を無料で配布している。

湧水で作ったそばや酒まんじゅう、地ビールを楽しむのも、良さそうだ。

松本駅から甲府駅へ

11時半過ぎに、松本駅を出発。
朝の通勤の時間帯と打って変わって、帰りは快適。

閑散とした車内で音楽を聴きながら、ぼんやりと外を眺めるのが、非常に心地よい。

雪のかかった山々が綺麗で仕方ない。
いくら見ていても飽きない。

ろくに下調べをせずに旅をするのもいいものだ。
やってみると面白い。

甲府駅 小作のほうとう

松本駅から電車に乗ること約2時間、甲府駅に到着。

甲府といえば、ほうとうが有名なので食べてみることに。

と言っても、一人でお店に入ってご飯を食べることが、普段なく、どのお店がいいのか分からない。

なので、評判のよい、小作というチェーン店のようなお店に入ってみる。
南口にある甲府駅前店だったかと。

ほうとうセットC
ほうとうに馬刺しと煮貝が付いてくるセット。

これも後から知ったが、煮貝馬刺しと並ぶ歴史ある甲州名物
海のない甲州で珍品・貴重とされた食べものだ。

江戸時代、駿河湾でとれた新鮮なアワビを加工し、醤油漬けにして木の樽に詰めて運んだところ、道中、馬の体温で温められながら何日もほどよく揺られ、甲府に着く頃には醤油がよく染み込みひときわ味が増したアワビが甲州名物になったという。
また、武田信玄がアワビの栄養価に注目し、陣中食として考案したという説もある。
煮アワビは、生と比べてグルタミン酸やアスパラギン酸が増加して旨味が増すことから、これが内陸地域の名産品として定着した理由でもあろう。
うちの郷土料理より

野菜たっぷりでボリュームもあり大満足。

帰りに甲府駅のお土産屋で鳥もつ煮を買ってみた。
B級グルメで知られているお土産。

味は、忘れた。
酒のつまみにしたが、飲み過ぎて味を覚えていない。

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